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明恵門下の『大乗起信論』注釈書における真言密教的解釈の相関―『起信論本疏聴集記』と『起信論別記聴集記』を資料として―=Interrelations of Shingon Esoteric Interpretations with the Daijokishinron Commentaries of the Disciples of Myoe
著者 小宮俊海 (著)
掲載誌 智山学報=Journal of Chizan Studies=智山學報
巻号v.69
出版年月日2020
ページ377 - 389
出版者智山勧學會
出版サイト https://www.chisankangakukai.com/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
キーワード明恵; 喜海; 高信; 高山寺; 大乗起信論; 本疏聴集記; 別記聴集記; 一心院
抄録 栂尾高山寺明恵房高弁(一一七三~一二三二)(以下、明恵)は、華厳教学を軸としながらも独自の密教思想に基づいた実践体系を確立したとされる。本稿は、明恵門下の『大乗起信論』解釈に関する聞書である『起信論本疏聴集記』ならびに『起信論別記聴集記』を資料として、それらに真言密教的解釈がどう関わるのかについて検討した。これらはあくまでも『大乗起信論義記』ならびに『大乗起信論別記』の注釈書である。そして、本文には明恵の講義や喜海の講義の内容が反映され、高山寺において華厳教学をいかに継承してきたのか実態を示すものとして従来から注目されてきた。しかし、そこには律師や一心院楽寂房といった高野山の真言僧と思われる僧侶も介在しており、真言観や華厳と真言との関係についての言及もみられる。明恵は、真言と華厳の融合を図ったとされるが、その思想系譜の相互流入の交渉を周辺人物たちの動向を詳しく追ってみることで、推察可能となろう。

 Myoe-bo Koben (1173–1232) of the Toganosan Kosan-ji Temple is considered to have established a practical system based on esoteric thought that retained the Kegon doctrine in its center. In this paper, we consider Kishinron-Honsho-Choshuki and Kishinron Bekki Choshuki, which are verbatim records of interpretations of the Daijokishinron or Awakening of Faith in the Mahayana, written by disciples of Myoe, and examine how the interpretations of Shingon Esoteric Buddhism relate to them. These are only commentaries on Daijokishinron-giki and Bekki. The contents of the lectures delivered by Myoe and Kikai are reflected in the text and have been a subject of interest for some time as works that present the actual condition of how the Kegon doctrine was inherited by the Kosan-ji Temple. However, there are also mediations by risshi or isshiin Buddhist priests, who may be Shingon monks of Koyasan Temple; it is also possible to see references to the Shingon perspectives and the relation between Kegon and Shingon. It seems that Myoe attempted to combine Shingon and Kegon, and it is possible to understand the negotiations of the mutual influence of the lineage of thought by following movements among those involved in detail.
目次抄録 377
一 はじめに 377
二『本疏聴集記』と『別記聴集記』 378
三『本疏聴集記』と『別記聴集記』における真言密教の位置 379
四 律師と高野山一心院楽寂房 383
五 今後の課題 385
註 387
参照論文 388
ISSN02865661 (P)
DOIhttps://doi.org/10.18963/chisangakuho.69.0_377
ヒット数91
作成日2023.05.12
更新日期2023.05.17



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