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呉孟謙著「独空禅師と明代伏牛山の錬磨場」
著者 呉孟謙 (著) ; 弓場苗生子 (譯)
掲載誌 国際禅研究=International Zen studies
巻号v.2
出版年月日2018.10
ページ144 - 178
出版者東洋大学東洋学研究所国際禅研究プロジェクト
出版サイト http://www2.toyo.ac.jp/~ibuki/kokuzenken/index.html
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
ノート国際禅研究プロジェクト主催講演会・シンポジウム発表論文 : 【歴史研究】
キーワード伏牛山; 錬磨; 打七; 参究念仏; 独空智通; 管東溟
抄録 河南嵩県の伏牛山は、明代において五台・少室といった諸山と並び、僧
侶らにとって参学必須とされた聖地であり、「錬磨場」の称によって広く
その名を馳せていた。この伏牛山の錬磨場は明代初期、臨済宗の禅僧であ
る独空智通の創始に成るものである。彼は参究念仏による修行方法を採り
入れるとともに、集団で厳しい修行に励み、一定の期日を設けて証悟を得
るという形式を用いることで、学徒が昏散を払って修行に精勤し、最終的
な目標である入定・開悟へと至るための資助とした。これはまさしく明清
以来禅林において盛んに行われた「打七」の、やや早期の形態に当たると
言えよう。このような錬磨法門は甚だ広く流伝し、晩明の時期、蘇州の護
法居士である管東溟などはかつて伏牛の制度に倣って天池山に新たな錬磨
場を開き、当時頗る評判を得たという。
 しかるに、学術界においてこの伏牛山仏教に関する検討は現在に至るま
で依然極めて稀であり、その歴史に与えた著しい影響に比して全く不釣り
合いであると考える。本稿においては関係する史料を集めることで錬磨場
の来歴に対して考察を加え、その起源や内容・特色及び影響を分析し、明
代仏教史研究における空白を補うことを目的としたい。
目次概要 144
一、前言 145
二、錬磨と打七 147
三、独空智通とその錬磨法門 154
(一)生時の事跡 155
(二)錬磨の規則 158
四、管東溟と天池火場 161
五、結論 164
【引用書目】 167
【注】 170
ISSN24338192 (P)
DOIhttp://doi.org/10.34428/00010167
ヒット数166
作成日2023.05.29
更新日期2023.06.05



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