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加藤辨三郎と仏教:科学と経営のバックボーン
著者 児玉識 (著)=Kodama, Shiki (au.)
出版年月日2014.08.20
ページ225
出版者法藏館
出版サイト https://pub.hozokan.co.jp/
出版地京都, 日本 [Kyoto, Japan]
資料の種類書籍=Book
言語日文=Japanese
ノート引用文献一覧: p223-225
巻頭に加藤辨三郎の肖像あり
キーワード加藤辨三郎; 仏教
抄録現代社会における仏教の有効性を、戦後を代表する科学者・経営者であると同時に現代の妙好人とも呼ばれる加藤辨三郎の仏教観とその仏教的生活を通して紹介する。

宗教嫌いだった若き科学者は、なぜ仏教に傾倒していったのか?生命科学者であり、協和発酵工業の創業者として、経営にもすぐれた手腕を発揮した加藤辨三郎。熱心な仏教信者でありその伝道のために多大な努力をした彼の仏教観や生き方からみる仏教の本質とは?
目次まえがき
はじめに

I 略歴
 1 「火の車」の少年時代
  ヘイコラヘイコラの生活/母の死
 2 多感な学生時代
  「第二の故郷」京都の青春/「生命の根源の科学」/発酵学への目覚め
 3 社会人時代 発酵のパイオニア
  戦前・戦中 注目された航空機燃料開発/戦後 ストレプトマイシンによる難病救済ほか

Ⅱ 仏縁開花
 1 「馬の耳に念仏」の時期
  「『歎異抄』の読み方も知らなかった」/ドシャ降りの日の聴聞
 2 「遠く宿縁を慶べ」
  心境の変化/「偶然」の内面に「宿縁」
 3 「心の師」金子大栄の導き
  「遂にその日は来た」/終生の絆/「柔軟の道」
コラム1 ウソ

Ⅲ 「自信教人信」の生活に
 1 「在家仏教会」の創設
  発端は列車事故/ミイラ取りがミイラに/在家仏教会に対する偏見
 2 はじめての仏教書『いのち尊し』出版
  「素人には素人の言葉」で/「卑下慢」と「増上慢」/「還相廻向」
 3 宗教学者岸本英夫批判
  岸本の遺稿「わが生死観」/「あなたはどこからきたのか」

Ⅳ 仏教観
 1 原始仏教との関係重視
  諸宗はみな原始仏教の一展開/現代社会での仏教の存在意義
 2 「ほのかに感ずる」教え
  「わかったことなど何ひとつない」/「感応」の世界
 3 帰る教え
  「死んだらどこへ行くのか」/人生=旅/「歎異抄」の手法/「無限包み込み」論理/「久遠の昔からの」生命の流れ/死んだらゴミになるのか
 4 ただ念仏
  無我の実践道/なぜか念仏か/王舎城の悲劇物語/経典の表現/坐禅・唱題・念仏/「白隠禅師坐禅和讃」と真宗/なぜ「念仏で救われる」といえるのか/非念仏者はどうなるのか
 5 仏教的人間形成
 諸行無常・諸法無我・涅槃寂靜/沈着・慚愧・感謝・安穏/寛容性/柔軟心と脱驕慢心
コラム2 看護

Ⅴ 経営理念と実践活動
 1 経営理念
  因縁の道理/会社の繁栄と仏教は無関係
 2 実践活動
  「逃げたことは一度もない」/労働組合と「経営協議会」

Ⅵ 仏教学習
 1 先達
  「さきなる人はあとなる人を導き・・・・・」/「聞いて聞いて聞きつづける」
 2 驚異的な学習意欲
  講読会、講演会活動/八十歳を超えてからの著述活動/「一如平等」/訓詁研究
コラム3 月

おわりに
  「現代の妙好人」/「わからぬはわからぬでよし」/科学と信仰

引用文献一覧
ISBN9784831855411; 4831855413
ヒット数14
作成日2024.07.16
更新日期2024.07.16



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