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ヴァイシェーシカ学派のrupaとmurtatvaの概念 : 古代インドの物質概念の一考察=The Concept of rupa and murtatva in the Vaisesika School : A Study of Concept of Matter in Ancient India |
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作者 |
三浦宏文
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出處題名 |
印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
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卷期 | v.59 n.3 (總號=n.124) |
出版日期 | 2011.03 |
頁次 | 1122 - 1126 |
出版者 | 日本印度学仏教学会 |
出版者網址 |
http://www.jaibs.jp/
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出版地 | 東京, 日本 [Tokyo, Japan] |
資料類型 | 期刊論文=Journal Article |
使用語言 | 英文=English |
關鍵詞 | Vaisesika; rupa; murtatva; matter; realism |
摘要 | 本稿では,インド思想史上実在論学派とされているヴァイシェーシカ学派(Vaisesika)の<色(rupa)>と<有形性(murtatva)>という概念を中心に,同学派の物質概念を検討した.<色>は,実体に属する属性であり,目による認識を可能にさせる概念である.この説は,『ヴァイシェーシカ・スートラ』と『勝宗十句義論』に共通しており,後代のニヤーヤ・ヴァイシェーシカ融合学派にも受け継がれた.しかし,『ヴァイシェーシカ・スートラ』までは運動の認識を可能にさせる<色>の記述があったが,『勝宗十句義論』以降その記述は無くなってしまった.その一方で,<有形性>は『ヴァイシェーシカ・スートラ』には全く出てこなかったが,『勝宗十句義論』や『プラシャスタパーダ・バーシュヤ』で重要な運動の要因として使用されるようになってきた.では,なぜこのような運動に関する<色>の記述がなくなり,色のみの意味で使用されるようになったのだろうか.それは,風と意識の運動の問題があると考えられる.風は,色を持たないので色の運動は目で見ることが出来ない.意識は微細なため,やはり目で見ることが出来ない.したがって,風と意識の共通の運動の要因が必要とされ,それが<有形性>だったのである.以上のことから,運動に関連して<色>の概念の変化が,新しい概念である<有形性>の登場と同時に起こってきたということが結論づけられる. |
ISSN | 00194344 (P); 18840051 (E) |
點閱次數 | 199 |
建檔日期 | 2015.08.19 |
更新日期 | 2019.05.08 |
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