Hetubinduに見られるジャイナ教徒に帰せられる見解=An Objection in the Hetubindu Ascribed to the Jainas
作者
志賀浄邦 (著)=Shiga, Kiyokuni (au.)
出處題名
印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
卷期 v.64 n.3 (總號=n.139)
出版日期 2016.03
頁次 1255 - 1262
出版者 日本印度学仏教学会
出版者網址
http://www.jaibs.jp/
出版地 東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料類型 期刊論文=Journal Article
使用語言 英文=English
關鍵詞 Hetubindu; Dharmakīrti; Hetubinduṭīkā; Arcaṭa; Anekāntajayapatākā; Haribhadrasūri; syādvāda; Jaina; Sāṃkhya; Mīmāṃsaka; causal relationship
摘要 アルチャタはHetubindutika (HBT) 98,14-107,23において長大なジャイナ教徒批判を展開するが,それはHetubindu (HB) 9*,13-14に現れる反論者の見解とダルマキールティの答論(HB 9*,15-10*,4)に対する直接の注釈の後に現れる.HB 9*,13-14に現れる反論者の見解は,複数の原因から複数の結果が生じるケースか,あるいは単一の原因から単一の結果が生じるケースを正しい因果モデルと見なし,仏教徒が主張する因果モデルを批判するものであった.この反論者の見解はアルチャタによってジャイナ教徒とミーマーンサー学派によるものとされているが,調査の結果,それをいずれかの学派の見解として特定するには至らなかった.なお,ジャイナ教文献ではハリバドラスーリがAnekantajayapatakaにおいてHBの当該箇所(HB 9*,13-16)を直接引用し批判しているものの,HBにおける反論者の見解と一致あるいは類似する記述は見いだせなかった.HBおよびHBTに見られる反論者の見解を同じダルマキールティの著作であるPramanavarttika第1章における記述と比較した結果,同見解が文脈・内容の点でジャイナ教徒よりも,むしろサーンキヤ学派の見解に近いことが判明した.Tattvasamgraha(-panjika) (TS,TSP)第20章「多面性実在論の考察(Syadvadapariksa)」における記述との対照によってこのことは一層明確となる.またTSおよびTSPの同章では,「Syadvada」という用語・概念の下に,ジャイナ教徒のみならず,ミーマーンサー学派およびサーンキヤ学派の見解が紹介されている.これはあくまで仏教徒の目から見た分類ではあるものの,これら三つの学派が存在論あるいは因果論について類似の見解を保持あるいは共有していた可能性を示唆している.
目次 1.Introduction 1255 2.The View Ascribed to the Jainas and Mīmāṃsakas 1255 2.1.The Context in the HB 2.2.The Analysis of the Objection in the HB 2.3.Dharmakīrti's Position 3.Descriptions in Jaina Treatises 1257 4.Relationship with Dharmakīrti's Other Works 1258 5.Conclusion 1259
ISSN 00194344 (P); 18840051 (E)
點閱次數 212
建檔日期 2016.12.19
更新日期 2019.06.10
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