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『大乗中観釈論』における『中論』解釈の諸相=Interpretations of the Mūlamadhyamakakārikā in the Da cheng zhong guan shi lun
作者 安井光洋 (著)
出處題名 智山学報=Journal of Chizan Studies=智山學報
卷期v.69
出版日期2020
頁次0203 - 0217
出版者智山勧學會
出版者網址 https://www.chisankangakukai.com/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料類型期刊論文=Journal Article
使用語言日文=Japanese
關鍵詞大乗中観釈論; Sthiramati; 安慧; 中論
摘要 『大乗中観釈論』(『釈論』)は瑜伽行派の論師SthiramatiによるMūlamadhyamakakārikā(MMK)の注釈書であり、惟淨および法護による漢訳のみが現存している。

 この論書は「瑜伽行派の論師によるMMK注釈書」という位置付けであるため、中観派、瑜伽行派どちらの側から見ても重要なものであると推察される。またPrajñāpradīpaṭīkāおよびAkutobhayāではSthiramatiがMMK八大註釈家の一人として挙げられている。しかし、この論書に関するこれまでの先行研究は決して多いとは言えない。その原因としては、何よりもまず翻訳の不備が挙げられる。

 しかしながら、今回『釈論』と他のMMK注釈書の間に特徴的な関連性が見られることがわかった。よって本稿においてはそれらの関連性について、他本との比較を行いながら検討を行った。

 The Da cheng zhong guan shi lun 大乗中観釈論 (DZL) is a commentary on the Mūlamadhyamakakārikā (MMK) written by Sthiramatim, a scholar of the Yogācāra School. The DZL is considered a significant text because it is a commentary interpreted by Sthiramati, who is counted as one of the eight great annotators of the MMK by the Prajñāpradīpaṭīkā and the Akutobhayā (ABh). However, the DZL is preserved only in Chinese translation, completed by Wei jing 惟淨 and Fa hu 法護, and preceding studies on it are insufficient because of the translation’s inadequacy. Nonetheless, several peculiar similarities are found between the DZL and other commentaries. Therefore in this paper, I shall discuss such similarities by comparing each of the commentaries.
目次抄録 203
はじめに 203
1 研究の方法と目的 204
2 『釈論』に見られる『青目註』の影響 205
3 『釈論』に見られる MMK の伝統的解釈 207
結語 215
略号および使用テキスト 216
参考文献216
ISSN02865661 (P)
DOIhttps://doi.org/10.18963/chisangakuho.69.0_0203
點閱次數587
建檔日期2023.05.17
更新日期2023.05.17










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